記憶力が悪いと悩む人へ。記憶力が低下する原因と対策

仕事の取引先の担当者名と顔が覚えられなかったり、買ってきてと頼まれた品物をメモしておかないとすっかり忘れてしまったり……。そんな人は、少なくないでしょう。筆者も実は人の名前を覚えるのが苦手です。覚えるのが苦手なことや忘れっぽいことを、俗に「記憶力が悪い」と言いますが、ではなぜ記憶力が悪くなり、また、どうすれば記憶力がよくなるのでしょうか。
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1:記憶力が悪いのが悩みです…

記憶力が悪いと悩んでいる人は、少なくないでしょう。また、年齢を重ねるごとに記憶力の衰えを感じているということも。

たまに、一度見たり聞いたりしたら、そのことを忘れない……みたいな天才をテレビドラマで目にすることもありますが(アメリカの大人気テレビドラマ『SUITS』の主人公、マイク・ロスは、そんなタイプでしたね)、フィクションとはいえ、うらやましいかぎりです。

ですが、人の記憶力には当然ながら個人差があるものの、一般的には限界があり、いずれは忘れてしまうようにできています。というのも、もし人の記憶が忘れられないようにできていると、過去の失敗や嫌な出来事などを、ずっと覚えていて、死ぬまでそのことで苦しんでしまうからです。

 

2:そもそも記憶とは?3種類の記憶を学ぶ

本題に入る前に、記憶について紹介しておきましょう。人の記憶には、3つの種類があるとされています。

(1)感覚記憶

これは、最も短い記憶といわれています。例えばホームで電車を待っているとき、目の前にいる人のことを、数秒くらいは覚えているでしょう。ですが、電車に乗ったときには忘れてしまいます。そんな記憶を、感覚記憶とよんでいます。

(2)短期記憶

どこかに電話をかけないといけないときに、瞬間的に電話番号を覚えて、電話をかけてつながるくらいまでの間は覚えているような記憶です。ですが、これも電話をかけ終わったころには忘れてしまいます。

(3)長期記憶

長期記憶とは、時間的にいえば数か月から数年は覚えているような記憶です。これには、「去年のクリスマスは恋人がいなかったので、友達と居酒屋で飲んだ」といったように、特定の日時や場所と関連した個人的経験に関する記憶の“エピソード記憶”と、恋人の誕生日といった特定の日時や場所と無関係な記憶の“意味記憶”、車の運転の仕方などの記憶の“手続き記憶”という3つがあります。

 

3:記憶力低下にストレスが関係してるって本当?

基本的に人間は、記憶したものをいずれは忘れるようなっているので、忘れてしまうことを不安に思うことはありません。しかし、人によって、忘れやすさ(=記憶力の低さ)には差があります。そしてそれは単純に、個人差で記憶力が違うとは片づけることもできません。

というのも、最近の研究では脳へのストレスで記憶力が低下するということもわかってきているからです。ラットを使った研究ですが、ストレスホルモンを与えると、記憶力が下がるということがわかりました。

つまり、「最近、物忘れが多いとか、記憶力が悪くなったな」と感じたら、それはストレスが原因かもしれません。原因となるストレスは、仕事はもちろんのこと、家族や恋人といったプライベートな人間関係、そして最近指摘されているのは、スマートフォンの使いすぎによる脳疲労も考えられます。

 

4:記憶力が悪い人の特徴3つ

ちなみに、基本的に記憶力には個人差があるといいましたが、記憶力が悪い人にはどんな特徴があるのでしょうか。

(1)メモを取らない

記憶力が悪い人ほど、メモを取らないことが多い傾向にあります。これはメモを取るという行動自体が大事なのではなく、ようは覚えようと努力していないことが問題です。

学校の勉強でも覚えようとしないと、覚えられませんよね。会社の新人でも、何かを教えたときに愛想よく「はい、わかりました」とは言っていても、メモも取らず、どう考えても覚える気がないような人は、結局わかっていなかったりします。

(2)改善しようとしない

これも、覚える気がないということと共通するのですが、覚えられなくて失敗しても、次は失敗しないようにしようという気持ちがなく、「まぁいいや」というような人です。

こういう人は、また失敗しますよね。つまり、失敗したことを忘れずに覚えていて、次に活かす気がないのです。

(3)ストレスに弱い

ストレスが記憶力低下の原因にもなるとお伝えしましたが、記憶力が悪い人の特徴として、まさにストレスに弱いということも挙げられます。

 

5:記憶力を鍛える方法3つ

では、記憶力を良くするためには、一体どうすればいいのでしょうか

(1)覚える努力を意識する

なによりも大事なことは、覚えようと意識をすることです。メモを取る癖をつけることも大事でしょう。意識して覚えようと努力することで、記憶力は高められますし、感覚記憶から短期記憶へ、短期記憶から長期記憶へと、長期にわたって覚えていられる記憶へと変わります。

(2)ストレスをためない

繰り返しになりますが、ストレスが記憶力を低下させる原因のひとつなので、ストレスをためないようにすることも大事です。適度な運動やゆっくりと入浴するなどで、リフレッシュしましょう。

(3)食べ物に気をつかう

よく、記憶力に効果的な栄養というのが話題になりますよね。特定の栄養素ではなく、3食(主食、主菜、副菜)をバランスよく摂ることを心がけましょう。

 

6:まとめ

記憶力は、画期的に改善することはありませんが、意識をすることで、少しずつ良くすることはできるでしょう。でもそのためには、記憶力を良くしたいという心構えと努力が必要なんです。

記憶力が悪いことをすらも忘れてしまっているようでは、きっと良くはならないでしょうね。