惚気話とは?心理学者が教える!惚気話を聞きたい人と聞きたくない人の違い

恋人ができると、すぐに惚気話(のろけ話)をする友達っていませんか? 友達だから一応聞いてはあげるけど、「聞かされる方からすれば、たまったもんじゃない」という人も少なくないでしょう。その一方で、芸能人のゴシップを聞くかのように興味津々で、「惚気話が好き」という人も珍しくありません。はたして、この違いはどこからくるのでしょうか?

1:惚気話とは…?人が惚気話をしたくなる理由

惚気話って、そもそもなんなのでしょうか? 漢字で書くと、「惚れる」と「気持ち」という難しい漢字の組み合わせで、なかなか読むのが難しい言葉です。

(1)惚気話とは

惚気(のろけ)とは、そもそも惚気る(のろける)という動詞が名詞になった言葉です。その意味は、

のろける【惚気る】

1 自分の配偶者や恋人などとの仲を人前で得意になって話す。
2 色情におぼれる。女性にひかれて甘くなる。

(出典:小学館デジタル大辞泉)

つまり、「好きな人ができて、その人のことを他の人に話したくて話したくてしかたがない」という意味です。

すると惚気話とは、好きな人ができて、その人のことを他の人に話す内容のことを意味します。1836年の人情本『春色恵の花』という本が初出のようなので、それほど古い言葉ではなさそうです。

(2)なぜ人は、惚気話をしたくて仕方がないのか

では、なぜ人は、惚気話をしたくて仕方がないのでしょうか?

その理由の一つは、“優越感”かもしれません。

自分に付き合っている人がいて、その人にどれだけ愛されているのか、どれだけ自分の恋人が優れているのかを誰かに話すということは、自分がどれだけ今、幸せなのかということを他人にアピールするということです。

それは、端的にいえば、「私はあなたよりも幸せよ」というアピールなんです。

(3)承認欲求と自己顕示欲の影響も

何年か前に、女子校生がSNSで恋人とキスをしている動画を掲載することが流行ったことがあります。動画を公開した時点で、自分がハッピーエンドの物語のプリンセスになったことをアピールして、「他の誰よりも幸せなんだ」「私はあなたたちとは違うのよ」ということを主張していると考えることができます。

そこには、惚気話と同様に、自己顕示欲や承認欲求が存在していると心理学的には考えられます。

自己顕示欲とは、簡単にいえば、「他人との関係のなかで自分が優位な存在として認められたい」という欲求です。自分が世界の中心である、自分が主人公になりたいという欲求ともいえるでしょう。

つまり、ラブラブな動画を公開することは、「私はこんなに幸せなんだよ」ということをアピールしたいということなんです。

承認欲求とは、「他人から認められたい」という感情のこと。これは、フェイスブックで「いいね!」されることにも共通しています。ラブラブな動画を撮影して投稿する。そして、それを見た人に評価してもらう。それは自分自身や自分の幸せを受け入れてもらったということです。

惚気話も同様に、愛されている自分の話をすることで、「私はこんなに幸せなんだよ」という自己顕示欲を満たすことにつながります。また、惚気話を聞いてもらえるということは、自分自身や自分の幸せを受け入れてもらったということなんです。

 

2:惚気話は聞きたくない!惚気話をうざい、つまらないと感じる人の心理

そんな惚気話ですが、たいていの人は、そんな話を聞くのは好きではないのではないでしょうか? その理由を考えてみましょう。

(1)見下されていると感じるから

というのも、惚気話をされるということは、先述の惚気話をする心理から考えれば、あなたより幸せだとアピールをされるということ。きつい言葉で言えば、「あなたは幸せではないのだ」と見下されているということです。誰だって、自分が見下されていると感じて、いい気持ちになる人はいませんよね。

(2)単純にウザイ

惚気話とは、自慢話の一種です。新しい服やバッグを買って、それを友達に「いいでしょう?」と自慢しているのと同じです。「よかったね」とは思いますが、他人の自慢話に対して、共感したり、自分のことのように喜べるという人は、そう多くはありません。たいていは、「はい、はい」という感じで聞き流すか、「めんどくさいな」と感じるのが関の山です。

(3)自分が実際に幸せではないから

仮に、自分が友達と同じように、付き合っている恋人がいて、その人にとても愛されていると感じていたり、自分の恋人が優れていると感じていれば、友達の惚気話にだって共感できるかもしれません。ですが、自分の恋愛が上手くいっていないとしたら、さらに自分が不幸のどん底に突き落とされたような気持ちになるでしょう。自分が恋愛で不幸なときに、惚気話なんて聞きたくもないですよね。

 

3:惚気話を聞かせて~!惚気話が好きな人、聞きたい人の心理

その一方で、他人の惚気話を聞くのが好きという人もいます。こちらは一体どういう心理なのでしょうか?

(1)聞いていればいいだけだからラク

例えば、恋愛相談をされたとしたら、なんて返事をしたらいいかわからないですよね。へんにアドバイスをして、逆恨みをされる可能性だってあります。

ですが、惚気話は、まずは相手は聞いて欲しいだけのなので、「うん、うん、よかったね」と笑顔で返事をしておけば、完結します。

つまり、会話に対して余計な気をつかわなくてもいいので、コミュニケーションがラクという特徴があります。

(2)じつは、その後の不幸な話の展開を待っている

ちょっとひどいかなとも思うのですが、たいていの場合、惚気ていられるのは恋愛の最初の段階だけ。その後は、大なり小なり、誰だって恋愛で悩むわけです。

他人の不幸は蜜の味というわけではありませんが、惚気話をしていた友達が、その後でどんな相談をしてきて悩むのだろうかという不幸を期待して、惚気話を聞くという人もいるかもしれません。

(3)恋愛初心者だなと、逆に優越感

恋愛の練達者は、そう簡単に惚気話なんてしないものです。というのも、必ず恋愛では悩みが生じたり、ハッピーエンドで結婚にまで至ることは難しいということを知っているから。

そんな恋愛のプロからすれば、「惚気るなんて、かわいいな」と感じるかもしれません。これは、「自分は恋愛に慣れているけど、友達はそうではないんだ」と逆に優越感に浸ることにつながります。

 

4:まとめ

いかがですか。惚気話、あなたはするのと聞くのと、どっちのタイプでしょうか?